2010年植樹会、空撮担当パイロットのはずだった山川です。
植樹会当日は、空撮フライトを実施できず、ご期待いただいた方には、 大変申し訳ありませんでした。当日、なんとか飛行できないかと思い、 ビーバー・カウンティ空港まで行ったのですが、残念ながら、 悪天候のため、飛行できませんでした。使用する予定の機体は、 セスナ172で、小さな飛行機なので、強い横風や、突風 (激しい風速の変化)のあるコンディションでは、安全に着陸することができません。 前日の天気予報では、突風が予想されていたので、 予報よりも突風が弱まることを祈っていました。そして、当日になってみると、 予報よりも若干風は弱くなりました。これなら飛べるかもしれないと思ったのですが、 空港に行って気象レポートを聞いたところ、 今度は着氷の注意報が出てしまいました。 セスナ172のような小さな飛行機は、旅客機と違って、 氷が翼に付着すると危険なので、苦渋の決断でしたが、安全が確保できないと判断したので、 飛行をキャンセルさせていただきました。 来年こそは、植樹会当日に飛びたいと思います。
第二回春の植樹会とベネフィットコンサート
4月17日、North Park に約200人が集い、桜の植樹会が盛大に行われた。 春の植樹会は昨年に続き今年2回目とのこと。 1日中大変寒く(46F、8℃どまり。ぶるるる。) あられがパラパラ舞う中、皆で桜をはじめ37本植えた。 日本から和太鼓奏者4人が駆けつけて力強い演奏を披露してくれたほか、 お琴の演奏、茶道のテント、昼ごはん(鶏の照り焼き、 マカロニサラダ、コールスロー、キムチ、ホットドッグ)などもあり、 大変盛りだくさんの1日だった。
スピーチをされたお1人が、「多くの人がワシントンDCの桜を見に出かけますが、 将来はきっとワシントンDCの人たちが我々の植えたピッツバーグの桜を見にやってくる 日が来ることでしょう。」と力強く挨拶されていたのが印象的。 植樹会に始めて参加した私は、 このプロジェクトが実にたくさんの人のチームワークで成り立っている様子を見知った。 植樹の計画を立てた人、公園課の人、Tシャツをデザインした人、 グッズを売る人、桜ケーキを焼いてきた人など。 力持ちの大人も、スコップを片手に走り回っていた子どもたちも、 それぞれの持ち味を生かして大活躍。(ちなみに私はゴミ係~。)
さて、桜を植えるにあたっては、苗木を買うお金がいる。 そこで資金を作るため、オリジナルグッズの販売や、 英語論文の講座など、知恵をひねったさまざまな取り組みが行われている。 この一環で植樹会翌日にはコンサートが開かれた。
このコンサート、バイオリン・ビオラ・チェロ各1人とバスーン(ファゴット) のという面白い組み合わせの四重奏。1時間のプログラムはとても充実。 最後の Amazing Grace に涙が出たのは私だけでなかっただろう。 演奏してくれたピッツバーグ交響楽団の団員4人は、 なん無償で来てくださったのだそうだ。1人20ドルのチケット代は、 さくらプロジェクトへの寄付となった。
演奏終了後、奏者とお客さんが気楽に懇談できるお茶の場が設けられた。 コーヒー・紅茶・ケーキなどが振舞われ、楽しいひと時となった。 手作りケーキやクッキーの素晴らしかったこと! 舞台脇にいけばなの先生が飾られたお花もとても粋だった。
植樹は今後もつづく。10年後、20年後が楽しみだ。 今回上記イベントに参加できなかった方は、 ぜひ次のチャンスをお見逃しなく!
ぎほうゆきこより